ネットで買ったランドセル
息子が小学校1年生に上がるとき、私たち家族は主人の仕事の関係で海外で生活をしていました。
息子は幼稚園から高校まであるアメリカ系インタースクールに通っており、小学校もそのままその学校に通わせるつもりでいましたが、やはり、本帰国する前には日本語の勉強が必要になるであろうし、何より、日本の学校というものを少しでも知っておいたほうがいいであろうと考え、土曜日だけやっている日本人学校補習校に通わせることにしました。
この補習校の通学バックはランドセルではなくても大丈夫でした。
そのため、初めのうちは、わざわざランドセルを買って日本から送ってもらうべきなのかすごく悩みました。
息子も日本のテレビではお馴染みのランドセルのCMを見たことがなかったためか、ランドセルについてほぼ興味がわかず、どっちでもいいよ~という感じだったので、買わなくてもいいかな、と思い始めたときに、すでに補習校にお子様を通わせている先輩ママから「あと数年後に日本に帰ることが決まっているなら、今買っておいた方がいいかもよ。
帰国してから、1年生でもないのにピカピカランドセルだと、子供も少し恥ずかしいって思うかも。。」との助言を頂き、どうせいつかは買うものだし、それだったら今買って、私も新1年生の親の気分を味わおう!という事で購入を決定しました。
購入方法はネットで、探し始めたのは9月頃だったと思います。
日本に戻って買うことはできないし、田舎にある実家にわざわざ町に出て行って買ってもらうのも申し訳なかったので、ネットで購入したものを、実家に送り、それを海外まで送ってもらう方法をとりました。
いざ調べてみると、いろいろありすぎて途方にくれました。口コミやランキングなどいろいろ調べた結果、職人さんが一つ一つ丁寧に作らているというのランドセルに行きつき、一目見て、そのシンプルさと上品さに惹かれ、ここのランドセルを買おうと決めました。
私がネットでいろいろ調べていたせいか、この頃には息子も 「青がいい、やっぱり緑にしようかな。」など興味を持ち始めてくれたので、一緒にパソコンを見ながらランドセルを選ぶことができました。
息子が気に入ったランドセルは表は黒、内側が緑になったものでした。
奇抜な色を選ばれたらどうしようかと内心冷や冷やしていたのが、意外と普通に収まってくれたのでほっとしたのを覚えています。
牛革かクラリーノにするかは子供の意見は聞かず、主人と私が決めました。
私は少しでも丈夫そうな革をと思ったのですが、主人曰く、男の子だし、革でもクラリーノでもどうせ6年後には傷だらけになっているよ、とのことで、それもそうかも、と私も納得し、クラリーノを選びました。
年明け、実家がランドセルを丁寧に梱包してくれたおかげで、無事、傷一つなくランドセルを受け取ることができました。
息子も初めの興味のなさがうそのようで、その日はずーっとランドセルを背負って過ごしていました。
息子は今小学3年生です。数か月前に帰国し、今は日本の学校にそれなりに使用した感のあるランドセルを背負って元気に通ってくれています。