作って楽しい、食べておいしい噂の干し野菜にチャレンジ
少し前から気になっていた干し野菜。
干す網を買うなどして準備を整えていたのですが、もたもたしているうちに、もう春になってしまいそうな気配。
太陽が出る日が続き、空気が乾燥しているこの季節を逃してしまうと、干し野菜を体験できなくなってしまいます。
干し野菜は保存もききますし、栄養やうまみも凝縮されて生のままでいただく野菜と違う楽しみ方ができるというところが魅力なので、是非チャレンジしてみたい!そう思っているときに、ようやく干し野菜を作るチャンスがやってきました。
天気予報を見て晴天が続きそうな時を選んで、冷蔵庫の片隅で忘れ去られそうになっていた椎茸と、寒いベランダで使われる日を夢見て待っている白菜を干してみることにしました。
そうと決まれば、行動に移すのが早い私。
急いで支度をして、この絶好の干し野菜日和を利用して、レッツ☆野菜です。
まずは試しなので、量は少々少なめに抑えました。
椎茸人パック全て、白菜は4枚ほど外側からはがして網に並べました。後は風とお日様が野菜をおいしくしてくれるはずです。
野菜を干しは干し始めて10日ほど経った頃、椎茸はカッチカチの干し椎茸になりました。
白菜はセミドライといった感じで、水分が飛んでしぼんではいますが、手に取るとまだしっとりとしていて柔らかいです。
干した野菜は、悩んだ末に鍋にして食べてみることにしました。
白菜は漬物にしようかどうか悩んだんですが、ひとまず鍋にして味わってみることにしました。
椎茸は本当に見事にカサカサで干し椎茸そのもので、鍋に染み出す出汁に大きな期待に胸が膨らみます。
さて、こぶを一晩浸しておいたお水に沸かして、椎茸と白菜を入れて蓋をしてワクワクしながら待ちます。
暫くしてお湯が沸いてくると、台所から良い香りがしてくるではありませんか。
まるで干し椎茸からとる出汁のような香りです。
豆腐を投入して、じっと我慢の子です。
鍋も良い具合になったので、いざ試食と行きます。
昆布だけで出汁をとった水に、乾燥椎茸から出汁が出たのでしょうか、色はすっかり干し椎茸でとった出汁の茶色い色になっています。
干し野菜たちに大きな期待を抱いて、アツアツの豆腐を頬張ってから白菜ちゃんをいただきました。
水分が飛んだ分繊維が際立って歯ごたえがシャキシャキゴリゴリしていて、楽しい。
かといって硬すぎることはなく、口の中に繊維が残ることはありません。
鍋の白菜を食べた私の感想として、総合的に私は生の白菜の方が好きだったかも。鍋ではない調理法にすれば、おいしくいただけるかもしれません。
干したことによって甘味が大増量してくれるのかな?と期待していましたが、少々違いました。
これは少々メニュー開拓の余地ありです。白菜の株によっても味が異なるかもしれないので、もう一度チャレンジをしてみたいところです。
いよいよ椎茸を!
カサの部分をかじるとジュワっとしみ込んだスープが出てきます。案外?みごたえがあり、生椎茸とは全く違います。
あそこまで乾燥した椎茸は、干し椎茸と同じような扱い方をしないと、おいしく頂けないかもしれません。
鍋で食べるには少し噛む回数が多くて、鍋の具材としていただくには少し疲れてしまいますね。
でもスープは椎茸の香りとうまみがしっかり出ていて、とてもおいしい。これは予想通りです。
なので、こちらは完全に干し椎茸としての使い方が良いことがわかりました。
軸は完全にカチカチで、ちょっと煮ただけでは普通に食べられなかったです。
干し野菜を作る事には成功したようなので、次は使い方です。
気を良くした私は翌日、さっそく近所の八百屋さんで見つけた小ぶりの大根を輪切りにして、網の中へ。
2度目の椎茸は1度目と同じくそのままで、ブナシメジは小さく割きます、えのきもブナシメジと同じように処理して再び干し野菜にチャレンジです。
今度は大根の仕上がりが楽しみで、今から何を作ろうかと考えています。
干したキノコ類はジッパー付きの保存袋などに入れて保存しておく予定です。
きっと煮物などに入れれば、おいしい一仕事してくれることは間違いないでしょう。
身近なものでまだまだ試していない野菜が沢山ありますので、切り方を変えて色々試してみたいと思っています。
3度目の干し野菜はピーラーで薄く切った大根やニンジンを干して、煮物を作ってみたいなぁなどと思っています。