建売住宅でしたが、不動産屋さんにお願いして希望をできるだけかなえてもらいました。
築20年になる我が家は、もともと建売分譲の物件でした。
間取りは販売時にもうきまっていて、建材も限られた中から色程度選べるというくらいの条件でした。
立地がとても条件のいい物件だったのでどうしても買いたいと思っていたところ、全棟の建設が終了する前に、売り出されたものを知り合いの司法書士さんの紹介で購入することができたのです。
そこで、いただいた間取り図をじっくり見ていて、どうしても変えてほしいところが盛りだくさんであることに気付きました。
もうすでに建物が出来上がっているならあきらめもしたのでしょうが、まだ、土地は更地で、杭すら立っていない状態でしたので、不動産屋さんとの売買契約の時に、数時間粘って外壁の色や照明の形など、希望を通せるところを相談するときにどうしても変えたい間取りがあると何度も説明して説得しました。
最初は、無理だと言って返されましたが、何度も不動産屋さんに通って、なんとか変えてもらえないかとしつこくお願いしてみました。
方法としては、平面の間取り図を方眼紙に1階2階両方ともノウハウ本を見ながらできるだけ正確に書いてもっていきました。
それから、部屋ごとのパースを描いてもっていきました。
そして極めつけはスチレンボードで、家のモックアップを作って持って行ったのです。
これには不動産屋さんも参ったみたいでした。
こちらの熱意をわかっていただけたのか、面倒な客で困ったのか、設計士と大工の棟梁にお話をする機会を作ってくれました。
そこで私は、さらに詳しく建具のことまでパースに起こして持って行ったのです。
たとえば、キッチンの作り付けの棚の設計には、食器棚の代わりになる作り付けの棚を描きました。
対面式のキッチンにしたかったのですが、使うキッチンの形は普通の壁向きのものに決まっていました。
そこで、壁に窓を作ってもらって、そこにキッチンのシンクを配置してもらうことにしたのです。
当然専用のカウンターはないので、天板用の細長い板で棚状のカウンターもどきを作ってもらうことにしました。
そんなふうに、いろんなところを自分の思った形にちょっと変えてもらうことで、建売住宅ですが、かなりカスタマイズした物件にすることができました。
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