病気が治る奇跡なんてないと思っていたその奇跡を起こした当事者となった

2020年02月04日

私は学生時代に真珠腫性中耳炎という病気を患い、39歳になった今も定期検診に耳鼻科に通う日々を続けています。
3年前のある日耳の後ろのリンパ節が腫れて、大きく膨れ上がり、MRIを取ったところ、膿がたまっていることが判明したのです。
しかし真珠腫性中耳炎とは別のもので、関係性はなく、原因は分からないとのことで、抗生物質を飲み続け、耳鼻科に毎週、耳垢を取りに行くという生活が始まったのです。

耳垢をとるには、耳鼻科のベッドで横になり、耳に液体の薬を入れ、耳垢を柔らかくしなければならなかったのです。
このベッドで横になる時間を入れて、通っていた耳鼻科は有名な大学病院の耳鼻科で、しかも私の担当の先生は、ネット上で有名な敏腕の医師で有名な先生だったため、待ち時間が5、6時間というとてつもなく長い待ち時間を待たなければ診察してもらえなかったのです。
毎日薬を飲み、大学病院に週1で通う日々は身体的にも精神的にもとても辛く感じていたのです。
具体的に何が辛かったかというと、抗生物質を飲み続けて、毎週耳垢をとっているにも関わらず、結果が全く出なかったということです。
待ち時間で1日を潰し、人生の貴重な時間を、病気のために潰してると感じていたのです。

しかし、いつものように診察したある日、先生から病気には奇跡ってあるんだよ、自分が人生でよいことをしていると、その積み重ねで、ある日治ってしまうという人がいるんだという言葉を聞かされたのです。
その時は自分は真面目に病院に通っているのに、治らないじゃないか、綺麗事だと、心の中で全く先生の言葉が信じられなかったのです。
そのまま時は過ぎ、耳鼻科に通う事は変わらず苦痛だったけれど、新しい仕事を始めて、前向きに人生を取り組むようになっていた私が存在していたのです。
不安や悲しみを消すには自分自身が変わっていかないといけないとプラス思考に変わって毎日を送るようになったのです。
待ち時間にも慣れて、ネットや本を病院内のカフェでスイーツとスムージーを飲みながら、苦痛だった待ち時間を楽しく過ごす術も身につけてきたのです。

耳の病気のことは、もうお友達みたいみたいな感覚で考えていたある日、ちょうど耳の後ろのリンパ節が腫れて、2年目に突入したころだったと思います。
耳の後ろを触ったら、リンパ節の晴れがかさぶたになっていたんです。
そしてかさぶたが取れて、腫れが引いてしまったのです。
本当に突然の出来事だったのです。
急いで耳鼻科に行くと、先生から、治ってるね、治ったんだよ、これが前に行った奇跡というものなんだよと言われたのです。
3年前は信じられなかった奇跡を2年後に自分がまさか自分自身で身を持って実現してしまうとは目から鱗だったです。
考えてみると、新しい仕事を始めたことや、待ち時間を楽しんで、人生をプラスに切り替えられるように感情のコントロールができる人間に成長していたことが先生のおっしゃった、積み重ねで奇跡を起こしたのだと思います。

自分自身でも信じられないとても大きな出来事で、意外なことだったです。
ある日、病気が急に治ってしまう人もいるんだという先生のおっしゃった言葉を思い出して、この言葉を聞いた時、テレビドラマや映画の主人公にでもならない限り、そんなことは不可能だと言いたくなったことを今でも覚えています。

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